無機塗料の特徴
塗料は、大きく分類すると有機塗料と無機塗料があります。
有機塗料というのは、シリコンやラジカル、フッ素などの樹脂を含むものです。
樹脂は有機成分なので、これらは有機塗料に分類されます。一方、無機塗料というのは、樹脂成分を含まず、鉱物成分によって作られているという特徴があります。
具体的にどんな無機成分が使われているかというと、セラミックやケイ素、ガラスなどがあります。
あまり多くはありませんが、タイルを主成分とする塗料もあります。
ただし、外壁や屋根の塗装に使われれる無機塗料は、100%無機質というものは多くありません。
一般的には、有機物が混ざったハイブリッド塗料が使われています。
無機塗料のメリットは高耐候性
無機塗料には、たくさんのメリットがあります。
1つ目のメリットは、高い耐候性があるという点です。
有機物が混ざっていないため、紫外線の影響を受けても劣化しにくいのです。
また、塗膜を構成する成分が無機質なので、丈夫な塗膜に仕上がります。
2つ目は、低汚染性が挙げられます。
カビなど細菌は、樹脂に含まれている有機成分をエサとします。
しかし、無機塗料にはエサとなる成分が含まれていません。
そのため、カビが発生しにくいのです。
3つ目は、燃えにくいという点です。
配合成分はすべて不燃性で、塗装によって作られる塗膜は非帯電性という特徴があります。
塗料が不燃性のため、建物の火災リスクを低く抑えることが可能です。
無機塗料にはどんなデメリットがある?
無機塗料のデメリットは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、価格の面で他の塗料と比べると割高という点です。
シリコンやラジカル、またフッ素塗料と比較すると、無機塗料のコストは割高です。
例えば、フッ素塗料の単価は、㎡当たり3,500円~4,000円程度です。
しかし無機塗料の場合には、平均的な単価は4,000円~5,000円程度となります。
しかし、無機塗料は耐用年数が長く、ランニングコストを低く抑えることができます。
その結果、長期的には節約につながります。
かかる初期費用と耐用年数を慎重に検討した上で、どの塗料を使うか決めましょう。
2つ目のデメリットは、塗膜が硬いためにひび割れが起こりやすいという点です。
伸縮性のある樹脂を含んでいない塗料なので、塗膜が硬化するとヒビが入りやすくなります。
ただし、職人のスキルと適切な塗装方法によって、ひび割れを最小限に防ぐことは可能です。
藤沢市で外壁や屋根の塗装を検討している人は、ぜひ伊藤塗装までご相談ください。
無機塗料の相談にも対応しています。