塗料の成分は1つだけではありません
塗料に含まれている成分は、大きく分けて3種類あります。
1つ目は、耐久性と大きな関係がある「合成樹脂材」で、外壁や屋根を保護する役割を持っています。
2つ目は、「添加物」で、塗膜に対して防水効果や防腐作用をはじめとする、機能を持たせる役割をしています。
3つ目は、塗料の色やツヤを決定する「顔料」です。
その中でも、塗料の性質や耐久性に大きく関係する合成樹脂は、塗料選びの中では最も大切な要素です。
合成樹脂は大きく分類すると、ウレタン、アクリル、シリコン、そしてフッ素合成樹脂の4種類に分けることができます。
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料は、現在では付帯部以外に使われることはほとんどありませんが、以前では主流となっていた種類の塗料です。
価格がリーズナブルな点が特徴で、耐久性は約8年から10年程度です。
他の塗料と比べると短く、頻繁な塗り替え作業が必要となります。
アクリル塗料の特徴
アクリル塗料は、大きく分けて新タイプと旧タイプとがあります。
このうち、旧タイプは住宅の外壁や屋根に使われることはほとんどありません。
価格の面ではリーズナブルですが、耐久性が低いです。
新タイプは、耐久性を上げるために特別な成分が配合されていて、現在でも人気の塗料がたくさんあります。
シリコン塗料の特徴
現在、住宅の外壁や屋根の塗装に使われる塗料の中でも、最も主流なのがシリコン塗料で、全体の7割近くを占めています。
幅広い種類やグレードがあり、耐久年数も7年程度と短いものから、15年程と長いものまで幅広くあります。
そのため、塗料を選ぶ際には、シリコンというだけで決定せず、どんなグレードでどのぐらいの耐久年数があるのかという点を要チェックです。
フッ素塗料の特徴
塗料の中でも最も高品質なのが、フッ素塗料です。
耐久性は長く、15年から20年程度長持ちしますが、コストが高いというデメリットがあります。
そのため、自宅のリフォームにおいては、傷みやすい部分には耐久性に優れたフッ素塗料を使い、外壁には一般的で低コストなシリコン塗料を使う、というケースが多いです。
まとめ
塗料には、様々な種類の成分が複数配合されています。
その成分の中でも、合成樹脂成分は、耐久性や質を決めるうえで重要な役割があります。
塗料を選ぶ際には、かかるコストを比較するほか、どのぐらいの耐久性があるのかという点についても十分に比較検討することをおすすめします。
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