下塗りの役割り
一般的な塗装作業では、まず最初に下塗り剤を塗り、中塗り、そして上塗りという3回の重ね塗りを行います。
このうち、下塗りというのは最初に塗る塗料のことで、塗装面を整えて密着性を高める役割をしています。
下塗りをせずに中塗りや上塗りをしてしまうと、塗料が外壁や屋根に密着せず、十分な耐久性を得られなくなってしまいます。
下塗りにはいろいろな種類があります
下塗りには、プライマーやシーラー、フィラーなどの種類があります。
全て下塗り塗装で使用するものですが、フィラーは、モルタル外壁材にひびが入っている場合に、その溝を埋めるために使用するという特徴があります。
サイディング材の場合には、フィラーは使いません。
シーラーとプライマーは、名前が異なるだけで、基本的には同じものだと考えることができます。
どちらも外壁材や屋根材に直接塗布します。
イメージとしては、下塗りは両面テープのような役割をしていて、外壁材と塗料をぴったりと密着させてくれます。
シーラーにも水性と油性があります
シーラーにも、塗料と同じように水性タイプと油性タイプがあります。
一般的には水性タイプを選ぶことが多いのですが、劣化がそれほど見られない場合には水性を選ぶことが多く、劣化が激しく多くの修復作業を伴う場合には油性タイプを選びます。
塗装業者の中には、状態が良ければ下塗りは不要という所が、たまにあります。
しかし、両面テープの役割りをしている下塗りは、外壁材の状態がどんなに良くても、必ず必要な作業です。
下塗りをやめてその分費用を安くしましょう、というのは要注意です。
下塗りの前にも作業があります
外壁や屋根の塗装作業では、いきなり既存の壁に下塗り剤を塗るわけではありません。
下塗り塗装の前には、高圧洗浄で壁や屋根に付着している汚れをしっかり洗い落とします。
その上で、亀裂やひびなど修復が必要な部分をしっかりリペアした上で、下塗りの作業を行います。
また、下塗りの後には、中塗りと上塗りの作業を行いますが、下塗りがシッカリ乾いてからでなければ重ね塗りはできません。
油性タイプの下塗りは乾燥するのが早く、天候によって違いはあるものの、早ければ30分程度、遅くても1時間程度で中塗り塗装ができる状態まで乾きます。
一方、水性で下塗りをすると、乾くのに半日程度かかってしまいます。
藤沢市伊藤塗装では、下塗りも含めて丁寧な施工を行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。