シーリングと塗装の順番は?
外壁塗装においては、壁面を塗装する作業の他に、つなぎ目部分をシーリング材で隙間を埋める作業を行います。
塗料とシーリング材のどちらを先に使うかによって、工法が異なります。
塗装の前に行う場合は「先打ち工法」、塗装の後に行う場合は「後打ち工法」と呼ばれています。
どちらも正しい工法ですが、それぞれメリットとデメリットが異なります。
先打ち工法のデメリットとデメリット
先打ち工法では、まずシーリング材を打ち、その後で外壁の塗装を行います。
メリットは、シーリング材の上から塗装を行うため、シーリング材の劣化を塗料がカバーできるという点があります。
また、シーリング材の色が表に出ず、見た目が1色で美しい仕上がりになるという点もメリットです。
デメリットは、経年劣化の中で、塗膜が割れるリスクが高いという点があります。
シーリング材は、外壁の動きに合わせて伸縮し、衝撃などを吸収する働きがあります。
そのため、壁の動きに合わせてシーリング材がズレて、塗膜の割れが起こりやすくなるのです。
後打ち工法のメリットとデメリットは?
後打ち工法は、まず壁面に塗装を行ってからシーリング材を打つ工法です。
この工法のメリットは、塗料が壁と壁の間のシーリング部分で繋がっていないため、塗膜が割れるリスクが少ないという点です。
一方、デメリットは、シーリング材が早く劣化するという点です。
風雨や紫外線によってシーリング材も塗料と同じように劣化し、一般的にシーリング材の耐久性は塗料ほど長くないという特徴があります。
外壁塗装においてはシーリング材も同時に打ちますが、シーリング材の方が早く劣化してしまいます。
その結果、メンテナンスとして打ち替えが必要となります。
シーリング材のメンテナンス方法
シーリング材のメンテナンス方法には、劣化したシーリング材を除去してから新しく打ち直す方法と、傷んでいる部分の上から新しくシーリング材を追加する増し打ちという方法があります。
金額的にリーズナブルなのは増し打ちで、劣化がそれほど激しくない場合や、部分的な劣化に対して適用されます。
打ち直しも増し打ちも、業者が施工する場合には、足場を組んだり撤去する際にかかる費用が発生するため、施工費用として数十万円かかるケースが多いものです。
そのため、軽度の劣化ならDIYで対応するという人は少なくありません。
藤沢市での外壁・屋根塗装、またシーリング材のメンテナンスに関するご相談なら、伊藤塗装までご相談ください。